例会開催のたびに詰将棋を数問出題します。
答えがわかったらメールで知らせるか、答えをノートに書いて土曜日の補習校に持ってきてください。
一年間通じて、一番頑張った部員には「詰将棋賞」が贈られます。
(正解には3ポイント、不正解でも1ポイントで、一番ポイントが多い部員を表彰します。ブログの問題もポイント対象。)
詰将棋のルール
答え方は過去の問題やブログエントリー「キフの読み方」を参考にしてください。
一手詰なら、▲2二金など。
三手詰なら、▲3三金、△1一玉、▲2二金などと答えます。
問題①
一手詰から。
解けたら、終盤力は14~15級以上。
答え
▲2五飛成
1五にいる金で取られそうですが、香が利いているので詰みとなります。
問題②
三手詰。
頭の中で解けたら終盤力は10~12級以上。
答え
▲4一竜、△同玉、▲4二金
「終盤は駒の損得より速度」でしたね。詰みが見えたら、竜のような高い駒でも思いっきり切っていきましょう。
とどめは「頭金」で。
問題③
五手詰。
少し手が広いので結構考えるかもしれません。
頭の中で解けたら終盤力は5級以上。
答え
▲7七桂、△8四玉、▲7五金、△同玉、▲8五金
もしくは
▲7七桂、△8四玉、▲7五金、△9三玉、▲8五桂
これも「終盤は駒の損得より速度」。タダで7五金と捨て、8五金でトドメです。
初手から手が広い(王手をかけられる候補手が多い)ですが、実戦でも時間を使って頭の中で考えられるようになると上級者に近くなります。
問題①
一手詰でウォームアップ。
これが解けたら、終盤力は13~14級以上。
答え
▲5四銀成
敵陣地にいる駒が動くと成れるのを利用します。
3段目は竜がすべてブロックしているので、5四に銀成とすることで相手玉が身動き取れず詰みとなります。
問題②
三手詰。
これが解けたら、終盤力は10級以上。
答え
▲8一角成、△同玉、▲8二金
「終盤は駒の損得より速度」「玉は下段に落とせ」
という格言があります。
角を成り捨てて玉を一段目へ落として、最後は「頭金」でとどめです。
問題③
五手詰。
詰将棋問題としては易の部類に入りますが、もし実戦でも相手玉を詰められるなら、終盤力は5級以上。
答え
▲1一飛成、△同玉、▲2二銀、△1二玉、▲1三香
前問と同じで
「終盤は駒の損得より速度」「玉は下段に落とせ」
ですね。それに加えて、一手目で飛車を成り捨てる時に香が持ち駒になることが読めていれば、詰みが見えます。
問題①
久しぶりに一手詰から。
頭の中で答えを思いつき、なおかつ玉の詰みを確認できたら、終盤力は12級程度。
答え
▲4三金打
「打」は、5四にいる金が4三へ動く、と区別するためです。
他にも「寄」「右」「左」など、2つ以上の解釈ができる手を区別する方法があります。
問題②
三手詰。
頭の中で答えられたら、終盤力は12~13級くらい。実戦でも同じような詰将棋を解けたら終盤力は10級以上。
答え
▲9一角成、△同玉、▲8二金
終盤は速度、角などの大駒を思いっきり捨てて相手玉を詰めることがよくあります。
問題①
三手詰でウォームアップしましょう。
答え
▲7三桂、△5一玉、▲4一飛
または
▲4一飛、△5一歩(何でも良い)、▲7三桂
問題②
易し目の三手詰。
実戦でも3手でしっかり詰められるようにしましょう。
答え
▲5一銀、△同銀、▲5一竜
「詰将棋」問題としてだけだなく、実戦で同じ局面になっても、しっかり相手玉を3手で詰ませられるようになりたいですね。
問題③
五手詰。難易度は易~中程度。
頭の中で解けたら、終盤力は5~7級。
答え
▲2三金、△同玉、▲3二銀打、△1三玉、▲2三金
2二にいる金を捨て、角と銀の利きを利用しながら玉が逃げ出せないようにしていきます。4手目の△1三玉は、△2二でも△1二でも正解です。
問題①
三手詰から。
実戦でも、このような局面を詰将棋と思って詰め筋を見つけられるようにしましょう。
答え
▲2二銀、△4二玉、▲4三香
実戦だと、▲3一角成と「詰めろ(相手が何も受けなかったら詰んでしまう状態)」をかけて、次に詰めるような手を考えることもありそうです。けど、終盤はすでに詰めがあるのでは?と考えるクセをつけましょう。
問題②
こちらも易し目の三手詰。
答え
▲7二金、△5三玉、▲4四金
竜二枚の睨み(にらみ)がしっかり利いていますね。「一間竜(いっけんりゅう」の形に持っていくと詰みやすくなるので覚えておきましょう。
問題③
最後は難し目の五手詰。
これを頭の中だけで解けたら5級以上の終盤力があると思います。
答え
▲1四桂、△同香、▲1三銀、同玉、△1一飛成
持ち駒を2枚立て続けに捨てる。なかなか思いつきませんね。けど、終盤は「駒の損得より速度」です。序盤や中盤とは発想を変え、どうやって速く相手玉を詰ますか、考えるようにしましょう。
なお、1一飛成の後、1二に合駒を打たれますが、これは「無駄合」になるので、1一飛成で詰みです。
問題①
三手詰から。
答え
▲3一銀、△1二玉、▲2二金
相手玉は美濃囲いの金がはがれている状態。
玉の横から攻めるとき、3一からトドメをさすことがよくあります。
問題②
五手詰。
冬休みなので、少し難し目で。
もしも三手で詰む手順が見つかったら、二手目が間違っています。
答え
▲5一飛成、△8二玉、▲8一竜、△同玉、▲7二金
または
▲5一飛成、△6一香(歩以外なら何でも良い)、▲同角成、△8二玉、▲8三金
▲5一飛成に対して△同銀とすると、▲7二金で詰むので、△同銀は「最善手」ではありません。
問題③
冬休みスペシャル七手詰。
相手が美濃囲いをした時、よく出てくる詰将棋なので、しっかり覚えておきましょう。
答え
▲7一角、△9二玉、▲8二金、△9三玉、▲7二金、△9二玉、▲8二角成
▲7一角、△9二玉、▲8二金、△9三玉以降は変化があり、▲7二金でなく、▲8一金でも正解です。
ちなみに、8四の地点が歩で抑えられている場合、この詰将棋は成り立ちますが、そうでない場合は、上に逃げられてしまうので注意しましょう。
問題①
まずは簡単な三手詰から。
答え
▲7三銀(成)、△9二玉、▲7二竜
このあと△8二香などと合駒をしたくなりますが、「無駄合」なので、▲7二竜までで詰みです。
2手目に△8一玉とするのも正解とします。
問題②
三手詰。難易度は易。
こういう問題をたくさん解いて、実戦でも詰みを逃さなくなったら、アマ5級くらいの棋力でしょうか。
答え
▲5三金、△5一玉、▲4二と
実戦だと、取られそうなと金を守るため、▲4二と、と指しそうです。そうすると、玉に逃げられたりと、勝ちが遠ざかります。
終盤は、いつも詰将棋だと思って、読みをいれるクセをつけましょう。
問題③
五手詰。難易度は易。
終盤は思い切った手で一気に詰めることがよくあります。
この問題はその典型例です。
答え
▲2二角成、△同玉、▲3一銀、△1一玉、▲2二金
または
▲2二角成、△同玉、▲3一銀、△同玉、▲3二金
角と銀を相手に差し出して詰めます。
終盤は、駒の価値よりスピード重視です。
ただし、しっかり詰みが見えている時だけにしてください。でないと、逆転負けを喰らいます。(初段くらいでもよくある)
問題①
三手詰。
将棋に「合駒(あいごま)」という言葉があります。飛車や角などの利きをブロックするために、持ち駒を使ってタテがわりにすることです。
詰将棋では、ただで取られるだけの合駒は無駄合(むだあい)といって、手としては数えません。
答え
▲7一銀、△9二玉、▲7二竜
△8二香などでねばれそうですが、これは「無駄合」なので、▲7二竜、で詰みとなります。
問題②
三手詰。
答え
▲2四桂、△2二玉、▲3一飛成
香車が大活躍の詰将棋でした。
問題③
五手詰。難易度は中。
初手を工夫しましょう。単純な手では駒が足りず詰みません。
もしも三手詰の筋を見つけたら、二手目が最善ではない、ということになります。
答え
▲6三金、△8二玉、▲7二飛成、△9一玉、▲9二銀
初手に▲7四銀だと、△8二玉、▲7三金、△9一玉、▲4一飛成、△8一金、、、と詰むようでねばられてしまいます。
▲6三金とタダのような金を打つのがポイントです。
もし△同玉だと▲7四銀で即詰み。
なので、△8二玉と逃げるのが最善手となりますが、5手目で詰ますことができます。
問題①
三手詰。難易度は易です。
答え
▲5二飛、△4一玉(または6一玉)、▲4二飛成(馬)(または6二でも可)
▲3一飛は一見詰んでいるようですが、△4一歩(歩以外でも良い)でブロックされ、詰まなくなります。
相手は最善手を指す、ということを覚えておき、いつも相手の手が最善か検討しましょう。この習慣が実戦力アップにつながります。
問題②
三手詰です。難易度は易~中です。
相手の最善手は何かも考えてみましょう。
答え
▲8三角成、△5一歩、▲6一金
初手は9四角成でも良いです。
二手目は5一に合駒するのが最善の受けといえるでしょうか。なぜなら、こちらに持ち駒を使わせないと詰みません。
6一への合駒は、持ち駒がなくても、6一竜で詰みで、受けになっていません。
相手の立場に立って、一番良い手は何か考えることも大事、という例でした。
問題③
五手詰。難易度は易~中。
相手は最善手を指す、ということを覚えておきましょう。
三手詰になってしまう場合、二手目が間違っています。
答え
▲3三銀成、△同玉、▲3四金打、△2二玉、▲2三金
わざと銀を取らせ、取った金で上から相手玉を追い詰めていく、という問題でした。
実戦だと、取られそうな角を守ろうとしがちです。
が、将棋は相手玉を詰ませたら勝ちのゲームです。
このような詰めがひらめくように詰将棋をどんどん解いていきましょう。
問題①
三手詰の簡単な問題から。
答え
▲8三金、△8一玉、▲8二銀
他にも何通り正解があります。
問題②
三手詰。難易度は中。
答えは何通りかあります。金を使う手順を考えてみましょう。
余裕があれば、たくさん答えを探してみましょう。
答え
▲4五竜、△同馬、▲2六金
他にも
▲4五竜、△3五金(歩以外なら何でも良い)、▲1五金
でも良いですね。
▲4五竜、△1四玉、▲1五竜も正解とします。
問題③
最後は五手詰。持ち駒は金2枚です。難易度は易です。
答え
▲2一飛成、△同玉、▲3二金、△1一玉、▲2一金打
最後は▲2一金打としましょう。▲2一金だけだと
のどちらかわからなくなります。
ちなみに、相手玉は穴熊で囲われています。玉の隣の桂馬は急所となるので覚えておきましょう。
それから、実戦では飛車を切るのに勇気が入りますが、終盤はとにかくスピードが重要です。
問題①
いつものように一手詰から。
答え
▲5二金
「頭金」ですね。
問題②
三手詰。難易度易~中。
いくつか王手をかけることができる場合、それぞれの手を頭の中で読んで、どれが一番良いか決めましょう。
答え
▲2五銀
△同歩
▲同飛成
銀を思い切って捨てる
このような柔軟な発想が終盤では重要になってきます。
実戦でもこれを意識すると終盤力が格段にアップしますよ。
問題③
五手詰にチャレンジ!
2学期後期からは三~五手詰を中心に出題します。
今回はその予告編として、簡単な問題から。
できるだけ頭の中で読んでみましょう。
答え
▲2一金
△1二玉
▲1一金
△2二玉
▲2一竜
五手詰の簡単な問題でした。
問題①
いつものように一手詰でウォームアップです。
答え
▲4五金
「頭金」でとどめですね。
問題②
またまた一手詰。
答え
▲4一竜右
右側の1一にいる竜を動かして詰めます。
問題③
最後は三手詰。
王手のかけかたが何通りかありますね。
けど答えは一つです。少し考えてみましょう。
答え
▲8二金
△9三玉
▲8三金
桂馬が8三に利いているを利用して、▲8三とし、7一にいる角と一緒に二重王手をかけて詰ませます。
問題①
一手詰でウォームアップ。
答え
▲3二飛
問題②
三手詰の問題。持ち駒は金二枚です。
答え方は「▲4一金、△同玉、▲5二金」という感じで。
答え
いくつかあります。
例えば
▲5三金、△4一玉、▲4二金まで。
他にも
▲5三金、△6一玉、▲6二金
でも良いですね。
最後は「頭金」です。
問題③
最後の三手詰は少しだけ考えてみましょう。
まず頭で考えてみましょう。そして、わからなかったら、実際に駒を用意して、ああでもない、こうでもない、と一つ一つ考えていきましょう。
ちなみに、竜が一つ駒を挟んで相手玉をにらんでいることを「一間竜(いっけんりゅう)」といいます。この形に追い込むと相手玉が詰みやすくなります。
答え
▲4二金、△2二玉、▲1二金まで
他にも
▲4二金、△2一玉、▲1二金
でも正解です。
問題①
まずは一手詰でウォームアップ。
答え
▲8一と
角のニラミを利用してと金でとどめをさします。
問題②
こちらも一手詰。
自分の駒たちは相手玉から遠いですが、どれかの駒を動かすと詰みます。
答え
▲3七飛成
相手陣から出る時も成れることを利用して相手玉の逃げ場をなくします。
問題③
最後は三手詰。
ちょっと考えると思います。
ヒント
終盤では、思い切って駒を捨て相手玉を詰ますことがよくあります。
答え
何通りか答えがあります。
(1)▲1三銀(成)、△同玉、▲1四飛まで
(2)▲1三銀(成)、△同金、▲1一飛まで
(3)▲1三銀(成)、△2一玉、▲2二角成(または▲2二成銀)
(3)は持ち駒が残ってしまうので、詰将棋としてはあまり良い問題ではありませんでしたが、銀を思い切って捨てる、という柔軟な発想が必要な難問でしたね。
問題①
一手詰です。
まずはウォームアップ問題。
答え
▲8二金
飛車の横の利きを使って金でとどめを刺します。
ちなみに、相手玉は「穴熊囲い」というとても丈夫な囲いになっています。
問題②
一手詰です。
金と銀の動きの違いを思い出しましょう。
答え
▲8一金
もしくは
▲8一飛(成)
問題③
三手詰です。
持ち駒は金一枚、桂一枚。
触らぬ神(飛車)に祟り無し。
答え
▲7三桂
△7一玉
▲6一金
相手の飛車が2段目に利いているので、三段目から桂馬で王手をかけるのがポイントです。桂馬は終盤でとても役に立つので使い方をしっかり覚えておきましょう。
問題①
一手詰です。
自分の駒は飛車2枚と馬1枚。どれを動かしますか?
答え
▲6二馬
▲6二飛成や▲6二飛成や▲8二馬だと、△8四玉と上部へ逃げられてしまいます。
馬の斜めの利きを利用して上部脱出を防ぐのがポイントです。
問題②
一手詰です。
持ち駒の金でとどめを。
答えがわかっても、本当に相手玉が詰んでいるか確認してみましょう。
答え
▲8三金
「頭金」です。
6二にいる竜が利いているいるので、△8三同銀と取ることができません。
問題③
三手詰です。
「肉を切らせて骨を断つ」です。
答え
▲3一飛成
△同玉
▲3二金
はじめに思い切って飛車を切ることがポイントでした。詰将棋や実戦の終盤では、「駒の価値」より相手玉を早く詰ますことがとても大事です。そのために、大駒である飛車や角を切って相手玉を追い込むことがよくあるので、覚えておきましょう。
問題①
一手詰めです。
金をどこに置くのかな?
答え
▲6二金
▲5二金だと、△同金と、金を取られてしまいます。
問題②
一手詰めです。
角の動きに注目。
答え
▲2四角
駒がたくさんあり実戦に近い詰将棋でした。
1三にいる竜が間接的に相手玉を狙っているのを利用します。
▲2四角に△同金としても、竜で玉を取れます。
また、角が斜めに効いていて、逃げることができません。
▲1一角では、△4二玉と左へ逃げられてしまいます。
▲1五角の場合、△2四歩などと「合駒」(駒を打ってブロックすること)されますが、詰将棋のルール上、こちらも正解となります。
問題③
三手詰めです。
答え
▲2二飛成
△4一玉
▲4二金
盤面が広いですが、飛車と角を協力させて相手玉の逃げる場所を狭めます。
もし相手玉に上(盤面上では下)へ逃げられると詰まなくなるので、角の利きを利用して、▲2二飛成とします。
玉は4二に逃げるしかなく、最後は「頭金」でとどめです。
下記の問題は1手詰めです。
答えは、「▲2二金」です.
▲は先手を意味します。後手は△と表記します。
盤面の駒の位置は、算用数字と漢数字を使って表します。
答えの▲2二金は、「先手が金を2二の位置に置く」ことを意味します。
それでは、次の「今週の詰将棋&次の一手問題」(全4問)にトライしましょう!
5月5日詰将棋①
★一手詰めです。
★銀の効きを思い出しましょう。
答え
▲1一銀
香車のききを利用して銀で王手をかけます。
▲1三銀だと、△同桂で失敗です。
5月5日詰将棋②
★一手詰めです。
★桂馬の効きは?
答え
▲2三桂
8八にいる馬が間接的に相手玉をにらんでいるのを利用して、桂馬で王手をかけます。
「穴熊」でもあっさり詰んでしまうことがあります。
5月5日詰将棋③
★3手詰めです。
答え
▲3四桂
△3一玉(または△1二玉)
▲2二金
この問題も、角のにらみを利用して、桂馬で王手をかけます。
相手玉の囲いは「美濃囲い」といいます。
この詰将棋の詰ませ方は、美濃囲いの「急所」となるで覚えておきましょう。
答え
2の▲2四歩
角の頭を狙う
と覚えておきましょう。
▲2四歩の後は、△同歩、▲同飛
となり、次に▲2三歩や、▲2三飛成を狙え、有利に進められます。
逆に、後手番を持っている場合、▲2五歩と飛車先の歩をついてきたら、
△3二金と金を上げて、角の頭を守ってあげましょう。
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